眼鏡とは
眼鏡とは、目の屈折異常を補正したり、目を保護したり、着飾ったりするために装着する器具です。
アメリカ合衆国の科学者ベンジャミン・フランクリンは近視と老視に悩まされ、1784年に眼鏡をいちいち交換しなくて済むように多重焦点レンズを発明しました。また、1825年、イギリスの天文学者ジョージ・ビドル・エアリーが世界初の乱視用レンズを製作しました。
眼鏡のフレームも進化してきた。初期の眼鏡は手で押さえるか、鼻を挟み込んで使う形でした。鼻メガネといわれる形態です。ジロラモ・サヴォナローラが眼鏡にリボンをつけて頭に巻いて縛り、帽子をかぶれば外れないという提案をしました。現在のようにつるを耳にかける形のフレームは、1727年にイギリスの眼鏡屋エドワード・スカーレットが開発しました。そのデザインはすぐに広まったわけではなく、18世紀から19世紀初期にかけて柄付眼鏡などもファッションとして使われ続けました。
20世紀に入ると、カール・ツァイスの Moritz von Rohr(および H. Boegehold と A. Sonnefeld)が Zeiss Punktal という球面レンズを開発し、その後これが眼鏡用レンズとして広く使われるようになりました。