CSR(企業の社会的責任)とは

CSRとは

CSRとは、corporate social responsibilityの略称で、企業の社会的責任という意味で、企業が倫理的観点から事業活動を通じて、自主的(ボランタリー)に社会に貢献する責任のことです。

CSR(企業の社会的責任)は、企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもって、すべてのステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)からの要求に対して適切な意思決定をする責任を指します。CSRは企業経営の根幹において企業の自発的活動として、企業自らの永続性を実現し、また、持続可能な未来を社会とともに築いていく活動です。企業の行動は利益追求だけでなく多岐にわたるため、企業市民という考え方もCSRの一環として主張されています。
貢献度の指標としては、功利主義的なSROI(社会的投資利益率)を挙げることができますが、数値指標はピグー税に議論されるような検証不可能性という問題が残っています。

最も基本的なCSR活動としては、企業活動に関して、利害関係者に対して説明責任を果たすことであるとされています。インベスター・リレーションズ (IR)はその代表例といえるでしょう。環境問題に対する企業の責任がいわれるようになったのをきっかけに、いろいろなステークホルダーに対する責任が問題とされるようになってきました。環境(対社会)はもちろん、労働安全衛生・人権(対従業員)、雇用創出(対地域)、品質(対消費者)、取引先への配慮(対顧客・外注)など、幅広い分野に拡大しています。国連では、このうちの「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」に関する10原則をグローバル・コンパクトとして提唱し、世界中の企業・団体に参加を呼びかけています。

CSVとは

CSVとは、Creating Shared Value=共通価値の創造の略称です。

最近注目されているCSVは、企業が、社会ニーズや問題に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果、経済的な価値も創造されることを意味しています。2011年、『競争戦略論』で有名なマイケル・ポーター教授が、ハーバード・ビジネス・レビューで提唱しました。

CSRと間違えないようにしましょう。

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