ヘアカラーとは
「ヘアカラー」、すなわちヘアカラーリング剤(ヘアカラーリングざい)は、頭髪用の染料のことであり、日本の医薬品医療機器等法においては、ヘアカラーリング剤は、染毛剤と染毛料に大別されています。
染毛剤(カラー剤)の主成分は、パラフェニレンジアミンなどの酸化染料で、使用時に過酸化水素水と混合することによって酸化発色し、毛髪を永久的に染めることができます。これと同様に、過酸化水素による毛髪中のメラニン色素の脱色が起こるため、染料の配合濃度に応じて「白髪染め」から「おしゃれ染め」まで、色味の違う染毛が可能となります。カラーリングのほとんどが、この方法で染色しています。ジアミン系の酸化染料は、体質により皮膚アレルギー反応(カブレ)を起こすことがあるので、使用前にパッチテストが必要なので、注意が必要です。このほかの成分として、アンモニアなどのアルカリ剤を含むため、毛髪を傷める欠点があります。
ブリーチ剤とは
ブリーチ剤は、酸化染毛剤から染料を除いたものでメラニン色素を脱色し髪を明るくします。黒髪を金髪に変える強力なブリーチ剤には、過酸化水素水という成分のほかに、酸化助剤として過硫酸塩を配合したものがあります。これらの製剤はすべて医薬部外品に分類されています。厳密にいうと、ブリーチは、色を付けているわけではないので、カラーリングではないことになります。